世田谷パン祭り2012-1

11月23日に行われた世田谷パン祭りに行ってきた。9月23日のパンフェスもそうだったのだがあいにくの雨模様。おかしいな、晴れ男のはずなんだがと思いながら会場へ急ぐ。HPには10時開場と書いてあったのであまり込み合ってしまう前に入場したいと、10時30分ごろにつくように家を出発したのだが、会場からかなり離れたところで見えたきたのは傘をさしている人の大行列。えぇ、こんなに並んでいるの?

世田谷パン祭り この後ろは延々とつづく大行列

とにかくすごい行列。長々と続いた行列の進み方からすると、おそらく1時間近く待たないと会場に入れないような感じ。この行列に並ばなければならないのかと、恐れおののきながら最後尾にいるスタッフの人に聞いてみると、この行列は会場になっている池尻小学校の体育館で行われているブーランジェリーの出店コーナーへの行列であることが判明。ボクはたまたま午前中に校舎のほうで行われるの講演のチケットを買っていたので、行列とは別の入り口から入ることができた。チケット買っておいてよかった。

こちらは世田谷公園の方の会場 雨でもこの混雑

世田谷パン祭りの会場はざっくり言って

(1)小学校の体育館

(2)小学校の校庭

(3)小学校の校舎

(4)世田谷公園

の4か所に分かれている。4か所合わせるとかなり広いスペースで行われているのだが、その会場のどこへ行っても人の数がすごい。

知り合いのライターさんから「世田谷パン祭りはものすごく混むんですよねぇ」という話をきいていて、それなりの混雑は予想していたのだが実際はそれを大きく上回る混雑っぷり。これで天気がよかったらどんなことになっていたのだろうか。

これだけ見たらパン祭りにはとても見えない状態に

特に体育館会場はすごい状況で、もはや移動すら思うようにできず、どこにどのようなパン屋さんがあるのかもよくわからない状態だ。導線もなにもなく、カオスとしか言えないような状況になっている。はたで見ていると自然に笑いがこみあげてくるほどだ。これでよくケンカとか揉め事が起きないよね。日本人はやっぱり行儀がいいのだ。なぜかパン祭りに来て、日本人でよかったと誇らしく思える瞬間を味わう。

もちろんパン屋さんが集まる場所です

よく見ていくと、ブーランジェリー・ササさんとか、富ヶ谷のルヴァンさん、イアナックさん、ラテールさんとか

ボヌールさん等、記事にさせていただいたお店も何件も出ている。挨拶しようかなと思うのだが、とにかくお店の前はパンを買い求めるお客さんであふれていて、とても話し込める雰囲気じゃありませんね。あわ、これって店舗に行ってバゲット買うときと同じような状況だなぁ。

世田谷に限らず、遠方のエリアからもパン屋さんが集まってきていてパンフェスとそんなにかわらない出店数じゃないだろうか。とにかく押し合いへし合いしながらバゲットを2本買った。それとメゾン・イクスでタプナードの黒を。

でもブドウも売ってたりします   勝沼の天野ぶどう園

いろいろなパンに関する買い物をするのも楽しいけれど、講演会もまた魅力の一つ。いろいろな方の講演やワークショップが組まれたのだが、その中でシニフィアン・シニフィエの志賀シェフとビゴの店の藤森シェフの講演を聞かせていただいた。

志賀 勝栄シェフ

志賀シェフは今でも新しいパンの開発を続けている。それはただおいしいだけではなく、健康な体を作るパンであることを目標にしている。そのキーワードは乳酸菌だという。

腸内細菌の働きを助ける乳酸菌は健康に大きな役割を果たしているのは周知の事実だ。しかし、乳酸菌はタンパク質だからパンに入れても焼成のさいに65℃以上になった段階ですべて死んでしまうわけで、一見するとパンと乳酸菌はあまり縁がないような気がする。ところが、その死骸が腸内細菌の食糧になり結果として腸内細菌の活動を助けることになるので、決して無駄にはならずむしろとても有効なのだそうだ。

志賀シェフは、これから乳酸菌が介在した発酵種をすべてのパンに入れつつ、できるだけ多くの方においしいって言ってもらえるようなパンを作っていこうと考えているという。

試食させていただいた志賀シェフのパン

講演の途中で4種類のパンが試食用として提供されたのだが、どれも志賀シェフが開発した健康を意識した新商品だという。中には小麦粉をわずかしか使わず(!)食物繊維と乳酸菌を加えたものや、ものすごく口どけのいいものなど特徴も様々で、4種類が4種類とも独特ですごくおいしかった。

志賀シェフ ありがとうございました

最後に「日本人の感じるおいしさとは、みずみずしさと口どけの良さが大部分をしめているとおもう」として、加水についていろいろと工夫しているという話をされていいた。シニフィアン・シニフィエで一番加水の多いものは115%のものだという。

115%! バゲットは食べるばかりで、作ることに関してはほとんど経験の無いボクでも、一般的なバゲットの水分量が70%から85%くらいなことは知っている。もちろん、バゲットではないパンのことなのだろうけれど、それにしても115%も加水すると、果たして成形できるものなのだろうか。うーーん、やはりパンは深い。志賀シェフ、楽しい講演をありがとうございました。

明日はビゴの店、藤森 二郎シェフの講演について書く予定です。

(平岩 高弘)

 

 

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