T’Elma テルマ パリ15区

今回のパリもホテルではなく、アパルトマンに宿泊。

今までは5区のアパルトマンを借りることが多かったのだが今回は15区の物件。

 

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わかります?右側の壁

 

5区とは雰囲気がかわり、下町の雰囲気と新しい高層建築など新興住宅街の雰囲気が併存しているようなエリアだった。写真は宿泊したアパルトマンのそばの建物。正面から右がわの壁の部分は、実は窓からなにからすべてペインティング。ユニークで自由な発想なのに全体を壊さないところがさすが。

 

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昼間でも薄暗い螺旋階段 すごくいい

 

僕が好んで借りるアパルトマンは昔からある古いタイプのもの。具体的にいうと6階、7階だろうとなんだろうとエレベーターがない物件。こういう建物はとても味わいがあっていかにもパリにいる気分にさせてくれる。スーツケースを担いで狭く急な階段を上っていくのは一苦労だが、そんなものは最初の1回だけだし、重い荷物さえなければ、上がり下がりするときにふと手に触れる年季が入って味わい深くなった螺旋階段の手すりひとつとっても、鑑賞したくなるほど情緒に溢れていることに気が付く。

 

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これが給湯タンク 部屋ごとについている

 

パリのアパルトマンで古いタイプのものは大概が給湯タンク式。このタンクに水を貯めてお湯にしている。だからこのタンクの分のお湯を使ってしまったらまた水型まってお湯になるまで1時間ほどお湯は出ない。だからシャワーでも延々とお湯を出し続けていると、突然水しか出なくなったりする。

新しいタイプの住宅ならセントラル方式になっているのでそのような不便はないのだが、エレベーターもないようなものはまずこれだと思ったほうが良い。個人的にはこういう不便さも含めてパリだと思っているのでほとんど気にならないのだが。

 

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最初の扉とカギ

 

アパルトマンのファサードの入り口にはたいがいこのようなナンバーキーが付いている。

それぞれに指定されたナンバーを打ち込むとロックが外れる仕組み。

 

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こちらは違うタイプ

 

こちらも別のタイプのもの。全部で3、4種類ぐらいしか無いように思えるほど、どのアパルトマンにも似たようなプレートが付いている。

 

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第2の扉 ここもオートロック

 

ではナンバーさえわかれば中に入れるのかというとそんなことはなくて、中にもう一つの扉がある。ここも普段から施錠されていて、ナンバーキーや金属の鍵がないと中に入れないようになっている。インターホンは大概この中の扉のほうについていて、訪問客はここで各部屋の主と話して開錠してもらう。

 

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5階から下に向かって螺旋階段の手すりを覗いてみたところ

 

そして各部屋の扉にも当然ロックが付いている。要するに全部でロックは3か所あるのがふつう。この中の一つでもなくしたり忘れたりすると中に入れなくなる。そういう経験はまだないけれど、どのアパルトマンに泊まるときも初日と2日目ぐらいまでは本当に入れるかどうか緊張しながら一つ一つの扉を開けていく。

 

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メトロ10番線 Charles-Michels駅

 

今回は2015年のバゲットコンクールの入賞店を回るのが目的なのだが、今日のブーランジェリーは番外編。だって泊まったアパルトマンの近くにすごくうまいパン屋さんがあったんだもの。

ちなみに最寄駅はメトロの10番線のCharles Michels駅。高輪のSeiji Asakuraの朝倉シェフがパリの修業時代に住んでいたのもこのあたりだったとのこと。

 

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駅前の風景

 

住宅街らしく、あちこちにモノプリやフランプリなどのスーパーがある。そしてブーランジェリーの多いこと、多いこと。アパルトマンから歩いて5分以内でいける範囲でも8軒ほどあった。よく探せばもっとありそう。しかし狭いエリアで8件以上のパン屋さんが共存できる環境って日本ではちょっと想像できないよね。

肉や野菜の商店もあるし、週に何日かマルシェもたつ。常設の魚屋だけがないけれど、生活するにはとっても便利な環境。

 

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T’Elma

 

その中でとても気に入ったブーランジェリーがここ。T’Elma。

アパルトマン周辺にひしめくパン屋さんの中でここのバゲットがダントツにうまかった。

日によって多少変わるようだが、朝の7時から7時半ごろにバゲットが並び始める。ほぼ毎朝、その時間帯に歩いて買いに行き、焼きたてでまだ温かいバゲットをもって宿に帰って朝食をとる。なんと幸せなことか。

 

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左上に見えるのがRETRODORの看板

 

店内には大きく「RETRODOR レトロドール」の看板が掲げてある。

ここのおいしさの秘密の何割かはこのレトロドールの粉が担っているのは間違いない。

 

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カスクルーとが並ぶのはお昼前ぐらいからだったかな

 

朝も昼も夕方も、店番はたいがい2人の女性が担当している。そして大概はかなりの行列ができていて、テンポよく客の注文をさばいていくのだ。

 

エクレア
エクレア

 

エクレア。

ずっしり重い。日本のそれとは明らかに違う濃厚さと満足感。

 

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バゲット トラディシオン

 

全長:57.5cm  全重: 272g  中心部の周囲: 18.0cm   高さ:5.0cm  幅: 6.7cm

 

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バゲット トラディシオン 裏面

 

けして白くはないけど、濃いというところまではいかない浅めの焼き色。でも香りはとても強く、良いのだ、これが。そう強いという表現を使いたくなるほどしっかり主張してくる香り。

クープは5本入っていて、クラストの側面を押してみるとちょっとした抵抗を受けた後にミシッとという音とともに、ひび割れていく。おぉいい感じ、私ごのみの感触ですよ。

 

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クラストの風味がたまりません

 

もう最初の方で「うまい!」って書いてしまっているので繰り返しになってしまうのだが、やはりうまいのだ。どこがと言えばやはりクラスト。香りが強いだけでなく、味わいが深い。噛めば噛むほどコクが出てくるような感じなのだ。

 

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クラムもいいけどやはりクラストが魅力

 

いわゆる長時間発酵で甘みを引き出したような味わいとはちょっと異なる。ストレートに穀物のコクや気持ちの良い苦みというものがしみだしてくるような風味なのだ。これがうまい。

パリのバゲットは、日本のものと比べて塩の味わいを感じさせないものが多いのだがテルマのトラディシオンもその例外ではない。でもその風味の深さからか、量を食べていってっもバターが欲しくなるようなことがなかった。

パリパリのクープに、ちょっと抵抗のあるクラスト。うまいですわ、これは。

 

(平岩 高弘)

◆ T’Elma

Tel :   01 45 77 50 78 (たぶんこの番号)

Adress : 134 rue Saint-Charles 75015  (たぶんこのあたり)

Open :    -

Station  : Charles Michels ⑩

HP  :     -

 

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