L’Academie du Pain 4eme 2015 パリ14区

パリに行くとできるだけ訪れることにしている、そんなお気に入りの場所がいくつかある。

そのひとつがムフタール通り。以前にも何度か書いたので「あぁ、あそこね。」と思う方も多いかと思うのだが、この通りが好きでたまらない。

 

ムフタール通り 店頭でのワインの試飲会 ただ飲んでるだけのようにも
ムフタール通り 店頭でのワインの試飲会 ただ飲んでるだけのようにも見えるのだがとにかく楽しそう

 

パリの5区にある1㎞にも満たない短い通りに、カフェがありビストロがあり常設のマルシェがある。ローマ時代からある通りで、日本のガイドブックにも載っているような観光名所でもある。

観光地というと地元の人々の生活からかけ離れ、華々しくも作り物のような空気が付きまとう、そんなイメージがあるし実際そういう場所はパリにもたくさんあるのだが、ムフタールにはそういう匂いがほとんどない。

 

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この時期はサクランボが旬だったらしくどこの八百屋もサクランボがたくさん

 

観光客がたくさん歩いているにもかかわらずしっかりと地元の人々の生活感が漂っている、そんな気がしてならないのはなぜだろう。

一つはマルシェを構成しているお店、一軒々々が本当にいい商品を扱っているからだろう。観光地の商店と言えば、値段が高くて質が悪いというのが定石。だから地元の人は寄り付かず、観光客だけが中身もろくに吟味せずに衝動的に買っていく。だが、このムフタールにはそういう景色はない。

 

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何度目かのご紹介 Saint-medard

 

たとえばBoucherie Saint-medard ブシェリーサンマダール。ムフタールの中ほどにある肉屋だ。ここで扱ってる生肉、シャルキュトリーは本当においしい。そして値段もさして高くない。いや、少なくとも私が知っている他の住宅街にあった肉屋と同等かそれ以下の価格設定だった。

アパートで自炊をする関係でなんどか牛肉のリブロースを購入するのだが、店の数は少ないものの、今のところここで扱っているものがい一番うまいように思える。

そして何と言っても最高なのがpate de campagne パテドカンパーニュだ。これは機会があったら是非一度食べてほしい。その風味といい、舌触りと言い、絶品という言葉がぴったりなのだ。

こういう店が観光地のど真ん中にあることに驚かざるを得ない。というか観光地というのは観光客の側からから見た単なる一面で、地元の人たちにしてみればここは昔からの自分たちの生活の基盤であり日常そのものであって、そこにたまたま地元以外の人間も訪れているだけなのかもしれない。

 

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ここも何度目かのご紹介

 

ムフタールの坂道をくだりきったところにあるのが、Carl Marletti。パリでも有名なパテシエールで、このお店の存在も、ムフタールを訪れざるを得ない大きな理由の人一つ。

フランボワーズの酸味を利かせた鮮やかな赤い色彩のスペシャリテ、マリーアントワネットはフランスらしさに溢れたデセールだ。

 

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いい雰囲気

 

カフェでくつろぐ人々。

地元の人もバカンスで訪れた人も一体となってこの街の空気をつくっている。

 

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Alesia駅 4番線

 

さて今日のブーランジェリーはコンクールの入賞店。第4位に入ったL’Academie du Pain ラカデミー ドゥ パン 。場所は14区になり、最寄の駅は4番線のAlesia駅。

 

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サン・ピエール教会

 

駅の階段を上がったところのすぐ横に立っている大きな塔。

サン・ピエール教会。

 

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L’Academie du Pain

 

駅の名前にもなっているアレシア通りにそって歩いていくと、少し古めかしくて威厳を感じさせるような店構えのパン屋、ラカデミーが見えてくる。

ガラスの窓やドアの両脇に絵画を配するのはこちらのパン屋さんでは良く見かけるデザインだ。

 

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いかにも〝アカデミー”という名がふさわしそうな店内

 

中に入ってみても、シックでなんとなく学校の教室を思わせるような雰囲気は変わらない。そしてそれがまた一つ一つのパンたちを引き立たせている。

 

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バゲット全部買いたかった

 

バゲットは定石通り奥の棚に。

この日はバゲット、バゲットトラディシィオン、バゲットトラディシオンセーグルの3種類が立てかけてあった。

 

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パン オ ショコラ

 

パン オ ショコラ。

明るめの焼き色。

 

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パリパリの生地

 

パリパリの生地。

パリらしくバターの香りは控えめ。食べていくうちにほんのりバターの風味が膨らんでくる。

 

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バゲット トラディシィオン

 

【スペック】

全長:54㎝  全重: 257g  中心部の周囲:20.5㎝  高さ: 4.5㎝  幅: 7.4㎝

 

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バゲット トラディシオン 裏面

 

バゲットの裏を返してみた穴が開いていた。まぁこういうのはパリではご愛嬌みたいなもんで、細かいことを気にして作っていないし、買う側も全く意識していない。それでも美味しいのが、パリらしいところ。日本だとこういうところからちゃんとしてないとおいしいものが作っるわけないという風になっていくところなのだが。

どちらがどうというわけではなく、あくまで文化の違いでそうなっているということだろう。

 

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軽めのクラスト

 

見た瞬間に目にはいるのがクープの耳の部分の焼き色。ちょうこうばしそう、というかこれもう焦げてるに近いんじゃないだろうか。かおりをかいでみてもやはりこのクープの部分の香りが強い。

クラストはすべすべで、押すとすぐにバリッといきそう。全体的に軽そうなクラストらしい。

 

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クラムの口どけが秀逸

 

クラムの色は真っ白という表現が使いたくなるほど鮮やか。

口にいれてみると、やはりクラストの食感は軽くてパリパリとした歯ごたえ。軽いクラストで、これはこれで美味しい。そして真っ白なクラムの口どけが良好。さっと口の中で溶けるのだがその溶け方が見事なのだ。口の中で丸まるような、引っかかるような印象をほとんど感じさせないで溶けていく。こういうクラムもいいなぁ。そして何よりあの軽いクラストとのバランスが取れている。

そしてアクセントになるのが、クープの耳のおこげ。まさに「おこげ」ね、良い意味で。このおこげとクラストとクラムをバランスよく口に運ぶことが大切。それをするとまさに「いくらでも食べられそう」な感じでどんどんお腹の中に入っていくのだ。

今度はトラディシィオンセーグルを食べてみたい。生地いっしょなのかなぁ。

 

(平岩 高弘)

◆ L’Academie du Pain

Tel :   –

Adress : 30 rue d’Alesia 75014

Open :    -

Station  : Alesia ④

HP  :     -

 

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