信じ込みと情報格差

ときどき「平岩さんって何者なんですか?」っていう質問を受けます。要するにただのおいしいパンが好きなおじさんなんですけどね、それだけじゃ質問の答えになっていないようで。
素性というほどのものは何もないけど、もともとは大手金融でさんざんいろいろ経験しまして、そこからかなり初期のIT業界にキャリアチェンジして、大きいやら小さいやらの2社ぐらいの上場を経験してという職歴です。
だから金融商品や証券市場の話であればパンの作り方の1000倍ぐらいは詳しいわけでして。

今日外出の際に入ったカフェの中でちょっとお金もってそうな上品なご婦人がたが株式相場の話をされてまして、それが結構、めちゃくちゃな話でして、でもご本人たちにとってはそれが絶対的に正しい投資の真理として確信しているようでして。
確信の根拠は、ネットで調べるとこういう話がいくつもでてくると。そして確かにその理論通りに投資した人たちはみなものすごく利益をあげていると。だから間違いないのだと。
そして熱心に検索しては仲間内でサイトを見ているわけです。

この手の話は相場がある一定期間に大きく上昇すると必ず出てくる話で、本当に丸めて言ってしまうと、要は全部上がってるんだからどんな理論であろう何であろうと買ってさえいれば全員儲かっているわけで、理論が正しい証明には全くならないわけです。それはその後に必ずくる暴落や停滞のたびにはっきりするわけでして。

なんというか投資の話はどちらかというと一つの例ですのである意味どうでもよいわけなのですが、ようするに情報の処理の仕方というか、情報とどう向き合うかという話が重要だと思うのです。
これだけ情報過多の時代と言われて情報の取捨選択が重要とされているのに、いまだにgoogleで調べれば何でもわかると
思っている人がいるのには驚かざるをえないけど、意外とそんなものなのかもしれませんね。
要は理屈ではいろいろわかったようなことを言っていても実践では対応できない人がほとんどというのはなんの世界でもよくあることなので。

情報の重要性がわかっている人ほど、いわゆる成功をしている人ほど、無駄な情報に触れない情報フィルタリングに頭や手間やお金を使っているわけで。
なぜなら、お金と時間という現代の最も重要な2つの資源を有効に使うには、とにかく無駄な情報に振り回されないことが第一なわけです。

おそらく15,6年ぐらい前までは無駄な情報を自分で判別してればよかったんですがね。いまはもう、無駄な情報が多すぎて溢れまくっているので、無駄な情報を捨てるだけで大量に時間が取られかねない状況です。だから最初からいかにそういう無駄な情報にアクセスしないですむようにするかというところまできているように思います。

もうね、検索スキルがどうとかいうレベルじゃないですよね。検索そのものが無駄な行為になることも多々あります。
時間のロスだけならともかく、誤った情報を信じて行動したりすると目も当てらません。そもそも広告を表示するためのものでもありますからね、あれは。
こうしてますます情報格差が広がり、それがいろいろな格差に結びついていき、ますます格差社会が進むのだなぁと思うと、なんかつらいものがあります。

googleでいくらヒットしても、一番上に表示されても、それが本当に正しい、あなたにとって有益な情報である保証はどこにもないわけです。
というか、そんなに価値のあるものが無料で転がってるわけないだろう、っていうある意味当たり前のことに気づくか気づかないかということだけなんですけどね。

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